第5のプロセスは「ほめて自信をもたせる(フィードバックその2)」です。
ほめることは、成果や努力、進歩を認めることです。
たとえば、接客が上手だと認められることは、接客のスキルをほめられていることですが、同時にそのスキルを身につけるまでの努力を認められたことにもなります。
部下は自信をもち、次の課題に積極的にチャレンジしようと思うでしょう。
結果についてのコメントは、ややもすると欠点を指摘しがちですが、ほめる効用をもっと活用しなければなりません。
結果をフィードバックする方法について、ほめて自信をもたせるという観点でポイントを整理してみましょう。
(1) 良い点をほめる
良い点をほめることは、意外に難しいものです。
かりに自分のレベルを基準に評価すると、部下をほめることは難しくなります。
部下をよく観察し、少しでも良いところがあれば、そこをほめましょう。
(2) ほめてから欠点を指摘する
ほめてから、欠点を指摘する場合と欠点を指摘してからほめるのとでは、受ける印象が違います。
フィードバックするときには、まず、最初にほめましょう。
(3) ほめるときは具体的にほめる
漠然としたほめ言葉は部下に伝わり難いものです。
「全体的に良かった」では何も分かりません。
具体的にどこが良かったのかを示すことによって理解が深まり真実味が伝わるのです。
(4) タイミングよくほめる
ほめるタイミングも大切です。時間が経ってから「そういえば、あのときの君の●●●は良かったね」では、ほめられてもうれしくありません。
情報を入手したらタイミングよく部下をほめます。